2009年5月31日日曜日

iPhone/iPod Touchを仕事に使おう 第2回 「Calc」




このCalcは、その名のとおり計算機です。
OOoのCalc(表計算ソフト)とはまったくの別物でございます。


標準の計算機はこんな感じで、よく言えばシンプル。言うならば部屋に転がってる安物電卓となんら変わりない。



仕事柄、会社や現場ではこんな関数電卓を使っています。

(実際の現場では測量用プログラムの入ったPDAを使うんですがね。)

そもそも関数電卓は何かというと、様々な面倒な計算式がプログラムされている計算機のこと。これがあるとsin cos tanなんかの計算がパパっとできます。つまり座標計算なんかができちゃいます。
高級機になると数式をプログラミングできたりします。(いわゆる測量屋さんは必ずお持ちですね。)

関数電卓の1番のメリットは数式を追いながら計算ができることです。あとカーソルとDelキーで間違った数字を簡単に訂正できることかな。
普通の計算機がなぜ未だに数式を表示できないのか不思議です。
特別な計算機っていうと、やたらボタンの大きなものだったり「000」が入力できるボタンがついてたり、そんなお金の計算に特化したものだったりします。

このアプリはプログラムはできないけど、ハッキリ言ってそこらの関数電卓よりもずっと高機能です。

  • 数式が追える(しかも複数行にわたって見やすい)

  • 多数の関数に対応(24関数)
  • 単位変換に対応

  • 計算結果、数式のメール転送が可能

などなどあります。
これはいいなと思ったのが複数行に数式が表示されること。
普通の関数電卓だと、数式は一行に表示されるので、入力数が増えると前の数字を確認するのが大変なんです。
正直、これだけで3000円払ってもいいと思わせる機能なんだけど(そこそこの関数電卓はこれくらいする)

更に嬉しいのが計算した数式、結果をメールで送信出来ること。
計算の履歴が残るのは、非常に素晴らしいことなんです。たとえば現場で計算して、すぐに施工しなければならなかったとき(ここら辺が測量脳なんですがw)計算の履歴を残しておけば、後から計算を見返すことができるのでトラブルが起きたときに即座に返答することができるんです。
もちろん営業なんかにも使えますね。

惜しむらくはiTouchユーザーのために、計算履歴をCalc内に溜めておければベストなんですがね。(すぐにメール送信できないし。)

次回はCalcの簡単なマニュアルを載せる予定です。(マニュアルなくてもいけるはずだけど)

2009年5月13日水曜日

iPod Touch ケース選びは行き当たりばったり。

iPod Touchと同時に、当然ケースも買いました。
iPodの背面はキラッキラなので、傷をつけたくないよなって思うのが人情です。

前に初代nanoをキズだらけにしたことがあるので、今回は大切にしたいです。(既に小さい傷がついてるのだけどorz)


最初に買ったのはコレ。
Simplism

近くのコジマで1200円くらい。
シリコンなのでグリップはしっかりしてます。で、普通のシリコンよりもサラサラしてて、ポケットに入れたりしてもケバがつかないのが特徴ですって。
実際に2週間ほど使ってみたんだけどいくつか不満が・・・
  • たぶん狙いだろうけど、薄すぎてペナペナだ。
  • ホームボタン周りの処理がいまいちで弱々しい。
  • サラサラとはいえ、シリコンだからポケットから出すときに引っかかる。
  • エレガント・・・?


薄いハードケースなら引っかからないし、背面のAppleマークも透けて良いかもと思って買ったのがこれ。
AVD-CA2TM

これも近くのコジマだったと思う。たしか1980円。
ゴメン。これは10分で外したw
つけるとこんな感じなんだけど、どう?自分のセンスはあまり信用ならないけど、これは台無しだと思う。
そして縦位置にしたときに「A」みたいな端のキーが押しにくすぎる。
(写真の処理がやる気なくてすみませんw)

これはほんとにダメ(涙)

ポケットから出し入れする時の引っ掛かりは我慢することにしました。


そして使用中のケースがこのBELKIN製のシリコンケース。
やっと本命に出会えました。
Sonic Wave Two-Tone Silicone Sleeve

これはヨドバシで1980円だったかも。
デザインは好みが別れそうですが、なかなか良いと思います。
このケース、ほんとに作りが良い。ボタンを押してみると分かるけど、ちょっと固めのシリコンを使ってるみたいでクリック感がしっかりしてます。
最初に買ったSimplismのシリコンケースと重ねてみた。


上がBELKIN。明らかに厚みが違いますね。
シリコンの質もかなり違うのが分かります。

あと、ここも重要だったんだけど、ちゃんとミニプラグとアダプターが別れて処理されてる!!この処理をしてくれてるケースって、実はあまり無いんですよね。

そしてAも完璧にタッチできる!これが一番嬉しかった。
せり出しの厚みが結構あるから心配してたんだけど、これくらいの厚みは問題ないみたい。
重要なのはせり出す面積が小さいことなんだね。
この厚みもしっかり守ってくれる感があっていいです。


結局、どのケースが自分にしっくりくるのかは、使ってみないことには分からないですね。陳列してるケースを見ると、背面しか見せない包装になってるものが多いのに気づきます。下のプラグ周りの処理は、見たくても見れません。
下調べはしておいたほうがいいですよ。自分は準備なしにお店に行って、陳列棚の前で1時間ほど悩んだ人間です。

ま、所詮はケースなので、着せ替えて楽しむくらいの余裕で選びたいものですね。

2009年5月10日日曜日

iPhone/iPod Touch App活用術

日常のリラックスしている時間にこそ、良いアイディアは生まれてくるものです。
仕事に限らず、ブログのネタとかね。

notebooksはそういう時にこそ活用するものだけど、もう少し踏み込んだ使い方をするとアイディアを更に膨らませることができます。

このようなアイディアを発展させていくためのツールをアイデアプロセッサー(Idea Processer)と呼んだりします。
アイディアプロセッサーとして使うツールは何でもかまいません。有償無償関わらず、自分のスタイルに合ったものが一番。
最近、特に脚光を浴びるようになったMind Mapもアイディアプロセッサーのひとつです。考えを図化していく過程で、考えをまとめていく方法は誰にでも分かりやすいものです。さらに選択肢、過程を他人に示しやすいという利点があるので、仕事に活用している人も多いと思いですよね。
iPhone/Touch用のアプリでは現在、以下のものがあります。仕事に活用するなら、PC/Macと連携できるものを選ぶべきです。
  • iThoughts
  • iFreeMind
  • SimpleMind
  • iBlueSky
  • MindMaker
このようにツールは多々ありますが、その中でもお勧めがアウトラインプロセッサーと呼ばれるもの。自分はザウルスにWZnoteというアウトラインプロセッサーを入れて愛用してました。
アウトラインプロセッサーの利点はメモを階層化することで体系的な文章が作れることです。
単なるメモではせっかくのアイディアも他のメモに埋もれます。evernoteのように管理はせずに強力な検索で解決するというアプローチも良いですが、仕事で使うには体系的な思考が必要になるものです。

そしてPCとの連携は必須。端末だけでしか編集できないでは仕事のお伴にはなり得ない。


[アウトラインプロセッサーを求めて]
仕事の開発日記やふとしたアイディアを書き留めていたザウルスのWZnoteの替わりになるiPhone/Touchアプリを探す日々が始まりました。
自分にとってアウトラインプロセッサーは欠かせないツールだっから、それはもう夢中でw

まずWZnoteがどのようなアプリなのかを説明する必要があります。

[イメージはWZNote Windows版です。]

左フレームにタイトルの階層ツリー、右フレームにその内容が表示される構成になっています。思いつくことを書くだけ書いて、散り散りのメモを後から階層化することでグループ化+順序付けができます。
このスタイルは 左側の階層ツリーのタイトルを順に選択するだけで内容をリアルタイムで確認できるので、書き留めてきたメモを流れるように追えるところが魅力です。
WZNoteはWindows用アウトラインプロセッサーの「WZeditor」で使われるWZ形式を採用しています。自分はWindows
で連携できないと仕事にならなかったので、ここも重要でした。当初、自分がiPod Touchに求めていたものはこれに替わるアプリでした。
AppStoreで「outline」で検索すると、ヒットするのはこれくらい
  • Zeptoliner
  • Outliner
  • splashnotes outliner
一通り試してみました。
勢いでUSB経由でPCと連動するsplashnotesを買ってみたのですが、PC版のsplashnotesを買う必要があると後から分かり、釈然としない思いでお蔵入させました。
結論からすると、どのアウトラインエディタも、自分には役にたちませんでした。
まず、どのアプリもPCとの連携にOPML形式(outline prosessor markup language)の受け渡しを前提としていて、OPMLを扱えるアウトラインプロセッサーがWindowsにほとんど無い。
Macなら山ほどありますが、仕事で使うのがWinですから、もうどうしようもない。
これが文化の違いってやつですかね・・・
(Zeptolinerに至ってはPC/Macとの連携機能が無い)


そこで目をつけたのがメモアプリでした。
iPhone用のアウトラインプロセッサーを試して分かったのですが、WZNoteのように狭い画面に無理矢理ツリーとテキストを詰め込む発想は無いようで、階層の移動に行ったり来たりを繰り返さないといけません。

だったらグループ化できるメモアプリでも同じこと。メモアプリで上の要求を満たしているものがnotebooksでした。


[notebooksを使いこなす]

基本的な操作方法とPC/Macとのシンクロの方法はこちらに解説しました。
iPhone/iPod Tcouch [notebooks] マニュアル作ってみた。

notebooksをWZnoteと同じように使うには、もうちょっと解説が必要です。
流れるように書き溜めたメモを見る為には、一つのメモを表示している状態で横にスワイプします。すると文字通り、流れるように次のメモに移動します。
上の階層に移動するは右上の本のアイコンをタッチしてブックの一覧から選びます。以上がnotebooksをアイディアプロセッサーとして使うためのTipsです。

先にも書いたけど、この方法はどうしてもWindowsと連携して使う必要があったからで、Macを主に使う人は素直にOPMLをサポートしているアウトラインプロセッサーを使った方が効率的です。

関連記事

2009年5月7日木曜日

iPhone/iPod Touch 「notebooks」 マニュアル作ってみた。

こちらの記事はちょっと古いです、こちら↓も見てください。
Notebooks(for iPhone 4.0)マニュアル作ってみた!



notebooksのマニュアル的なものが見つからなかったので作ってみました。


[notebooksの操作]
立ち上げた状態。グループ化されたブックが一覧に表示されます。


ブックを一つ選ぶと、グループ化されたノート一覧が現れます。



右上のプラスマークでメニューが出てきます。

  • New Note: 新規ノートを追加
  • New Book: 新規ブックを追加
  • Import: ノート、ブックをSyncDocs経由でインポート
  • Cancel: キャンセルしてメニューを閉じる

右上の本のアイコンをタッチするとブックが階層化されて表示されるので、移動したいブックに移動することができます。

ノートを見ている状態で下メニューの矢印アイコンをタッチすると、以下のメニューが出てきます。

  • Duplicate:現在のノートを複製します。
  • Send by Email:デフォルトのメーラーを立ち上げてノート内容を送信。
  • Export:現在のノートをSyncDocs経由でエクスポートします。
  • Cancel:メニューを閉じて戻ります。

ノートの中を見ていない状態(ブック、ノートの一覧が表示されている状態)で表示されているブックのタイトルをタッチすると、以下のメニューが出てきます。

Syncronize:SyncDocs経由でPC/Macとシンクロします。
  • Marge All Notes:そのブックに含まれるノートを一つにまとめます。
  • Move:ブックとそれに含まれるノートを移動します。


[SyncDocsでPC/Macと連携する]
※下の方に追記アリ

さて、これまでに何度かSyncDocsというソフトが登場しましたが、
これはPC/Macにインストールしてnotebooksのメモをインポート、エクスポート、シンクロさせるものです。
(SyncDocsのダウンロードはこちらから)

※このソフトはJavaで書かれているので、あらかじめJavaがインストールされていないとなりません。
(Java(JRE)のダウンロードはこちらから)

SyncDocsの実行はダウンロードしたZipを解凍して、できたフォルダ内のSyncDocs-x.x.x.jarをダブルクリックするだけです。このソフトは、MacのプロトコルであるBonjourを使ってPC/MacをLan内でWebサーバー化するものです。

「Show Downloads」をクリックすると、ローカルに保存されたメモ(テキストファイル)の保存先が開きます。すると、ブックがフォルダ、ノートがテキストファイルと対応しているのがわかります。これを利用すると、PC/Mac側でこのルール通りにフォルダ、テキストファイルを作ってSyncDocsで同期させるとnotebooksはちゃんとブックとノートを作ってくれます。

※ちなみにテキストのエンコードはUTF-8限定です。Shift jisでは文字化けするので気をつけてください。Windowsのメモ帳ではエンコードを指定できないので、テキストエディタを使うことをお勧めします。ex.サクラエディタ

(Windowsの場合)SyncDocs-x.x.x.jarと同じフォルダのTroubleshoot.batというバッチファイルを実行させるとコマンドプロンプトで動作を確認できます。デフォルトではPort80、もしくはPort81を開いて待機しているのがわかります。(SyncDocsで変更可能)

SyncDocsを起動させている状態でnotebooksでSyncronizeを選択すると、SyncDocsと同じBonjourプロトコルを使って待機している機器の一覧が表示されます。Mac対応のプリンタが表示されることが多いみたいです。

ここでSyncDocs(デフォルトでの名前であり、変更可能)を選択するとシンクロが始まります。同じ名前のメモはタイムスタンプの古いほうが上書きされます。

※notebooksがネットワーク上のBonjourで待機している機器を認識しないことがあります。特にネットワークに接続している機器が多い場合に起こりうるのですが、何度かトライすると認識します。
実際、会社でなかなか認識しなかったのに、土曜出勤で使用中のPCが少ないとすぐに認識したりします。



2010/10/05 追記】
SyncDocsでの同期は、NotebooksとiPhoneの両方で「無いものを補完しあう」ことしかできません。これはSyncDocsの問題で、SyncDocsが対応しないと解決しないものらしく、SyncDocsはお勧めできない方法になってしまいました。
そして、Notebooks for iPhone4.0になってDropboxを介してPCと完璧に同期できるようになったので、自分はDropboxをプッシュします。
Dropboxとの同期はこちらを参考にしてください。





関連記事

報告が遅れましたが

ずっとUbuntuメインのブログとして更新してきましたが、Ubuntuは、というかLinuxはここらで一区切りさせていただこうと思います。

そうだろうと思ってはいたのですが、初めて手にしたiPhone/iPod Touchのプラットフォームには今後のデジタルデバイスの在り方の未来が垣間見えたのです。

一人のシステムエンジニアとして、これから数年はこのプラットフォームの可能性を突き詰めていきたいと思い、T61のOSをiTunesの使えるWindowsに変更しました。


Ubuntuは悪いOSじゃなかった。でもiTunesが使えないことが致命的なのです。

2009年5月6日水曜日

iPhone/iPod Touchを仕事に使おう 第1回 「notebooks」

第一回はこの草稿を書いているアプリ「notebooks」についてす。


このアプリはデフォルトアプリの「メモ」を置き換えるものです。
デフォルトのメモは作った時間で時系列で並んでいくので、メモを整理するということが出来ません。必要なメモを作った順にペラペラめくって探すことになります。

これを解決するのがnotebooksです。

[notebooksの特徴]
  • メモをグループ化できる
  • メモの移動も自由自在
  • メモの内容を検索できる
  • ホライゾンモードで書ける
  • PC/MacとのLan経由で同期、エクスポートができる
  • 書きたくなるシックなインターフェイス

メモをグループ化すると、仕事のメモや遊びのメモを分類できるので後から探しやすくなります。検索機能はやはり便利です。
またメモの移動ができるので、とりあえず書いたものを後から整理してまとめることができます。
一枚ずつのメモをバインダーで綴じてノートにする感覚。

ただ、このアプリは日本語を扱えても、日本語にローカライズされてないのでメニューが英語です。この点は賛否あると思いますが、このままであって欲しいです。ムリヤリ日本語にして違和感が出ては、せっかくの美しいインターフェイスが台無しになります。

[確認されている問題点]

使っていく過程で分かったのですが、このアプリにはいくつか問題があります。

一つは「Send by Email」でメールで送ろうとしてもメーラーが立ち上がらない時があること。これはタイトルが原因のようです。この問題に遭遇したら、タイトルを適当なものに変えて対応する必要があります。(Aaだと通りましたw)
その後にメーラーでタイトルを編集すれば問題ありませんが、多少ストレスがありますね。

もう一つのバグは、メールで送信したものの段落がおかしくなるところ。これも早く対応して欲しいです。これのおかげでBloggerにメールで下書きとして投稿してからの修正作業が多くて面倒なことになってます。

タイトルの問題は作者に連絡したところ、次のバージョンアップで対応予定ということですが・・・
自分にとっては、これらの問題があっても手放せないアプリになりつつあります。開発陣の対応もそこそこ良かったので、育っていくのを辛抱強く見守りたいと思います。

↑ 2009.07.28リリースの2.6で全部直ってます!
 感謝感謝!!


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2009年5月2日土曜日

iPhone/iPod Touch を仕事に使おう

お久しぶりです。

実は、季節外れのボーナスが出たのでiPod Touchを購入しました。
いずれはiPhone SDKに手を出したいと思ってるのもあって、早く実機を手にしたかったのです。

今更なのでUIなどは取り上げるつもりはありませんが
一言いうならば「ナニコレ!?面白すぎw」
早くも中毒なのですが、それくらい「使う楽しさ」がこのガジェットには詰め込まれています。

DAPとしての機能は言うまでもなく素晴らしいのですが、それよりもPDAとしてのTouchの素晴らしさに目が覚める思いでした。
よってこのブログ、今後はPDAとしてのiPod Touchについてのネタが多くなると思います。
いや、むしろ特化してしまいそうw


ところで「PDAとしての機能も」と書きましたが、デフォルトアプリである「メモ」や「カレンダー」は仕事で使うには機能が物足りません。
App Storeで自分好みのアプリを手に入れる必要があります。

PDAとして必要な機能は大まかに「ブラウザ」、「スケジュール管理」、「Todo」、「文書閲覧、作成」、「アイディアプロセッサー」があると思います。
あとはほっと一息つくためのちょっとした遊びアプリがあれば完璧。
もういい大人なので、本格的にゲームをする気にもなれないのですが、 ちょっとした息抜きソフトは欲しいものなのです。

次の更新はiPod Touch「PDA化計画」第一弾
「notebooks」についてです。












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